混合授乳は、とても意見が分かれやすいテーマです。
「赤ちゃんが混乱するよ」「一度でもミルクにしたら母乳は終わり」など、周りからいろいろ言われて、母乳とミルクを組み合わせることに罪悪感を覚える人も少なくありません。
まずは深呼吸してみましょう。
母乳・哺乳瓶・粉ミルクを、あなたと赤ちゃんにとってちょうど良いバランスで使って大丈夫です。
混合授乳は失敗でも妥協でもなく、使いこなしていい「ひとつの方法」です。
この記事では、混合授乳の始め方(混合授乳 方法)、母乳育児の赤ちゃんへの哺乳瓶導入の仕方、母乳量を守るコツ、そして現実的な混合授乳スケジュールの例まで、まとめて解説します。
ジャッジなし・罪悪感なし。
今すぐ使える実用的な情報だけを集めました。
**母乳とミルクを組み合わせる(混合育児)**理由は本当にさまざまです。
最初から決めていた人もいれば、途中でプランBとして取り入れた人もいます。どちらも間違いではありません。
赤ちゃんが次のような場合があります。
こうしたとき、日本では小児科医や助産師、保健師、母乳外来の助産師や国際ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)などから、**母乳のあとに足しミルク(トップアップ)**として搾乳や粉ミルクの追加をすすめられることがあります。
混合授乳を取り入れることで
といったメリットがあります(混合授乳 メリット デメリットの「メリット」側ですね)。
粉ミルクや搾乳を足すことは、母乳育児の終了宣言ではありません。
一時的に足しミルクを使って、あとから少しずつ減らしていくご家庭も多いです。
日本でもとても多い理由がこれです。
育休が終わる、パートや正社員での仕事復帰、大学や専門学校への復学など。
例えば
というスタイルにしたい人も多いです。
混合授乳 仕事復帰の一例としては
などがよくあります。
「仕事復帰 母乳」「哺乳瓶 いつから」といった検索ワードは、まさにこうした
「母乳を続けながら、職場・保育園でのミルクに慣らしていく」段階の悩みとつながっています。
「夫やパートナー、祖父母にも授乳を経験してほしい」
「自分だけが授乳担当だとしんどい」
そう感じる方も多いです。
例えば
といった形で、母乳とミルクをうまく組み合わせると、負担を分散できます。
「人にお願いするなんて母親失格」ではありません。
授乳は「家族みんなで関わる」育児のひとつです。
お母さん自身の持病や手術、どうしても必要な薬がある場合、医師から
という混合授乳を勧められることがあります。
母体の安全を守りながら、可能な範囲で母乳を続ける。
そのための折り合いとしての混合授乳は「妥協」ではなく、立派な選択肢です。
安全であること、赤ちゃんがお腹を満たせること、それがいちばん大事です。
これもとても大切な理由です。
「混合授乳が自分にはちょうど良いから」それだけで十分な理由です。
例えば
…など。
「自分の心身の状態」と「赤ちゃんのこと」の両方を見て、バランスを取りたいと思うのは、わがままでも自己中心的でもありません。
それは、長く育児を続けるために必要な判断です。
「そろそろ哺乳瓶も試したい」「混合授乳 いつから始めればいい?」
そう思ったときのポイントをまとめます。
タイミングとやり方がうまくかみ合うと、母乳もミルクも続けやすくなります。
完全母乳で順調に飲めていて、「母乳は続けたいけれど、哺乳瓶も使えるようにしておきたい」という場合、日本の母乳外来や助産師さんのあいだでもよく言われるのが
生後4〜6週頃(1か月健診前後)から少しずつ哺乳瓶を試すという目安です(混合授乳 導入 4〜6週)。
この時期がすすめられる理由は
といった点があります。
もちろん、医療的な理由や、早めの仕事復帰などで、もっと早くから母乳とミルクの混合授乳を始めることもあります。その場合は、なるべく助産師や小児科医、IBCLCなど専門家に個別で相談しながら進めると安心です。
ここでは、母乳育児の赤ちゃんに哺乳瓶を導入する方法を、できるだけストレスが少なくなる形でまとめます。
赤ちゃんも大人も落ち着いている時間を選ぶ
初めての哺乳瓶は、ギャン泣きのタイミングより「ちょっとお腹がすいてきたかな」くらいが成功しやすいです。
夜寝る前より、午前〜午後の明るい時間帯の方が、お互いに気持ちの余裕があることが多いです。
最初は別の人にあげてもらう
赤ちゃんはとても敏感で、「ママの匂い=おっぱい」と覚えています。
その状態でお母さん本人が哺乳瓶を差し出すと「そこにおっぱいあるのになんでプラスチック?」となりやすいので、
可能ならパートナーや祖父母、友人などにあげてもらい、お母さんは別室にいる方がスムーズなことが多いです。
父親 ミルク あげ方の練習にもぴったりのタイミングです。
ミルクや搾乳は人肌程度に温める
搾乳でも粉ミルクでも、母乳に慣れている赤ちゃんは、人肌〜やや温かいくらいを好むことが多いです。
手首の内側にたらして「温かいかな、ちょうどいいかな」と感じる程度に調整してみましょう。
哺乳瓶 乳首 形状は「スローフロー」を選ぶ
「新生児用」「スローフロー」など、流量がゆっくりの乳首を選ぶと、赤ちゃんがおっぱいと同じように少し努力して吸うことになり、
「ミルクの方が楽すぎて母乳を嫌がる」といった流量差によるトラブルを防ぎやすくなります。
乳首の形状は赤ちゃんに合わせて試行錯誤してOK
哺乳瓶 乳首 形状は、細めが好きな子、広口が合う子など、本当に好みが分かれます。
ひとつでダメでも別メーカーにしたら飲めた、というケースも多いので、「これじゃないとダメ」と思い込まず、いくつか試してみても良いでしょう。
抱っこはできるだけいつもの授乳と近く、密着して
縦抱きに近い姿勢で、赤ちゃんを胸元にぎゅっと寄せてあげます。
できれば肌と肌がふれる状態だと、赤ちゃんも安心しやすいです。哺乳瓶でも充分に「スキンシップの時間」になります。
焦らず、うまくいかない日があっても気にしすぎない
初日はまったく飲まないこともよくあります。
そんなときは、いったんお休みして抱っこで落ち着かせ、後日また別の時間帯にトライしてみましょう。
1度や2度の失敗で「うちの子は一生哺乳瓶ムリ」と決めつけなくて大丈夫です。
混合授乳の大きなカギになるのが、ペーシング授乳(paced feeding)と呼ばれる哺乳瓶での飲ませ方です。
ペーシング授乳をすると
といったメリットがあります。
混合授乳 コツとして、これだけ覚えておいても損はありません。
赤ちゃんはやや起こした姿勢で抱く
完全に寝かせるのではなく、頭と上半身を起こした45度くらいのイメージで抱っこします。
頭と首をしっかり支えつつ、赤ちゃん自身が飲むペースを調整しやすい姿勢にします。
哺乳瓶は垂直ではなく、やや水平ぎみに持つ
乳首部分にはミルクがしっかり満たされるようにしつつ、ボトル全体は立てすぎないようにします。
こうすると流れがゆるやかになり、おっぱいに近い「がんばって吸う感覚」に近づきます。
赤ちゃんに乳首をくわえにきてもらう
乳首を上唇や鼻先に軽く当て、赤ちゃんが大きく口を開けて「自分からくわえに来る」のを待ちます。
こちらからぐいっと奥まで押し込むのは避け、母乳のラッチに近い形を意識します。
20〜30秒吸ったら一度ミルクの流れを止める
20〜30秒ほどしっかり吸って飲んでいるのを確認したら、赤ちゃんの口から乳首は外さずに、哺乳瓶を少し傾けてミルクの流れだけ止めます。
その間にごくんごくんと飲み込む時間と呼吸の余裕ができます。
落ち着いたら、また少しボトルを起こしてミルクを流し、これを繰り返します。
時間ではなく「赤ちゃんのサイン」を見る
まだ飲みたそうなときは、目がぱっちり・吸う力がしっかり・体が前向きな感じです。
反対に、
途中で抱く向きを変える(左右を入れ替える)
母乳のとき左右の胸を替えるように、哺乳瓶でも途中で抱っこの向きを変えてみましょう。
首や目の動きのバランスも良くなり、「ママのおっぱいと似た体験」になりやすいです。
飲み終わりは赤ちゃんの満腹サインでストップ
「せっかく作ったから」「まだ少し残っているから」と無理に飲ませ切らせる必要はありません。
赤ちゃんのその時その時の食欲は変わります。残った分は潔く諦めてOKです。
ペーシング授乳を続けていると、
「哺乳瓶=超高速で楽」、「おっぱい=時間がかかって大変」
という差が出にくくなり、混合授乳でも母乳を続けやすくなります。
混合授乳に関して多い不安が
「ミルクを足したら、母乳がどんどん減ってしまうのでは?」というものです。
工夫次第で、ミルクを足しつつ母乳量をキープすることは充分に可能です。
基本の流れとしておすすめなのは
という順番です。
最初におっぱいを刺激することで、「このくらい必要なんだな」と体に伝えることができます。
混合授乳 方法のなかでも、とくに母乳を増やしたい・キープしたいときに意識したいポイントです。
母乳量は「需要と供給」で決まります。
赤ちゃんがその時間におっぱいを飲まないなら、そのタイミングで搾乳をしておくことで、体に「ここでも本当は飲まれているよ」と教えることができます。
搾乳した母乳は冷蔵・冷凍して、後日の哺乳瓶授乳に回すこともできますし、
徐々に粉ミルクの量を減らしていきたい場合の「母乳のストック」にもなります。
母乳維持のひとつの目安は、24時間のなかで6〜8回以上、乳房がしっかり空になるタイミングがあるかどうかです。
例えば
といったイメージです。
大切なのは「きっちり3時間おき」などではなく、
トータルでどれくらい乳房が刺激されているかという回数の方です。
日によって前後しても、大きく外れなければ大丈夫です。
混合授乳がスムーズにいくケースも多いですが、ときどき壁にぶつかることもあります。
代表的なトラブルと、その対処法を見ていきます。
よく「乳頭混乱」と言われますが、実際には**「どのくらいの楽さ・速さで飲めるか」を赤ちゃんが比べている**ことが多いです(流量 preference)。
赤ちゃんは決して「乳首って何だっけ?」と混乱しているわけではなく、
となれば、当然「楽な方がいい」と判断することがあります。
こんなサインがあれば、流量 preference かもしれません。
対策としてできること
「完全母乳か、完全ミルクか」の二択ではなく、
授乳の仕方を少し工夫しながら、少しずつ母乳の割合を戻していくこともできます。
逆に、母乳が大好きで哺乳瓶をおもちゃ扱いして飲まない子もいます。
その場合には
など、小さな工夫の積み重ねがカギになります。
仕事復帰など「この日までには慣れさせたい」という予定がある場合は、
少なくとも2週間くらい前から、1日1回・数口でもいいので練習しておくと安心です。
最初は1〜2口でも、大きな前進です。
混合授乳を始めてから、またはある日を境に、急に**おっぱいを嫌がる(乳房拒否)**こともあります。
具体的には
などの様子です。
このようなときは
などを試してみましょう。
一時的な乳房拒否でも、原因が解消されるとまた自然とおっぱいに戻ってくる赤ちゃんも多いです。
ここで紹介するのは、あくまで一例としての混合授乳スケジュールです。
赤ちゃんの月齢・体重増加の様子・お母さんと家族の生活リズムによって調整が必要です。
不安がある場合は、小児科・助産師・保健センターなどに相談してみてください。
「基本は母乳だけれど、1日1回くらいは誰かに代わってほしい」というパターンです。
例:生後3か月頃
母乳量をしっかり保ちたい場合は
など、自分の体への「刺激回数」を確保すると安心です。
「日中は仕事・保育園でミルク、家にいる時間は母乳」というように、ある程度きっちり分けたい方の例です。
例:生後4か月、週3日仕事復帰の場合
仕事がある日:
お母さんは職場で
を目安にすると、母乳量の維持と翌日の保育園用の母乳ストックに役立ちます。
仕事のない日は
といったふうに、「曜日ごとにバランスを変える」パターンも多いです。
「母乳は少なめだけど、寝る前だけでもおっぱいをあげたい」
「授乳をスキンシップとして残したい」という方に多いパターンです。
例:生後5か月頃
このようなスタイルでは、母乳は「量」よりも「安心・入眠儀式」の意味合いが強くなることも多いです。
搾乳を無理に増やさなくても、今ある母乳量の範囲で穏やかに続けていくイメージになります。
混合授乳をしていると、両側からプレッシャーを感じる場面があるかもしれません。
こんな声に揺さぶられそうになることもあると思います。
でも、思い出してみてください。
もし、母乳 足りない 対処法として混合授乳を検討していたり、
体重増加や哺乳瓶拒否で悩んでいたりするなら、ひとりで抱え込む必要はありません。
日本で相談できる場所の例
あなたと赤ちゃんの「今の状況」に合ったサポートを受ける権利があります。
「理想の育児像」に自分を合わせる必要はありません。
混合授乳は「二番手」の方法ではなく、
たくさんある授乳スタイルの中のひとつです。
母乳でも、ミルクでも、その組み合わせでも、
赤ちゃんを大切に思って選んでいること自体が、何よりの「正解」です。