おむつを替えて、ほっと一息ついて赤ちゃんを抱っこしたら、まつ毛にベッタリついた黄色いネバネバ…。
「え、これって膿?」「結膜炎かな?」「今すぐ救急に行った方がいい?」と一気に不安になりますよね。
落ち着いて大丈夫です。
赤ちゃんの目やに・目のねばつきは生後まもない時期によくあるトラブルで、多くは見た目ほど深刻ではありません。
大事なのは、
**「普通の範囲なのか」「家でケアしてよいのか」「いつ小児科や眼科を受診すべきか」**を知っておくこと。
この記事では、
を、日本で子育てしている方向けにまとめました。
生後まもない赤ちゃんの目やににはいくつか原因がありますが、大きく分けると次の3つです。
最初に覚えておきたいポイントはひとつ。
白目が赤くなく、赤ちゃんが機嫌よくしているなら、多くは「涙道がつまっているだけ」で、重い感染症ではないことが多いということです。
涙道閉塞とは、目頭から鼻の中につながっている「涙の通り道(涙道)」が細かったり、まだ完全に開ききっていなかったりする状態です。
生後数か月の赤ちゃんではとてもよくある状態で、およそ5人に1人ほどに見られると言われています。
先輩ママ・パパから
「うちの子も『涙道マッサージ』してたよ」
と聞いたことがあるかもしれませんが、まさにそのケアのことです。
涙道閉塞が原因で出る赤ちゃんの目やにには、こんな特徴があります。
よく聞かれるのが、
**「赤ちゃんの目やにって普通のことですか?」**という質問。
白目がきれいで赤くなく、上の特徴にあてはまるようなら、多くは「新生児 涙道閉塞」による目やにで、命に関わるような病気ではないことがほとんどです。
新生児 涙道閉塞による目やには、
ごく一部で、1歳を過ぎても涙道が開きにくい場合、眼科で**ブジー(涙道の通りをよくする処置)**をすすめられることがありますが、多くの赤ちゃんはそこまで行かずに落ち着きます。
白目が赤くなく、赤ちゃんも元気そうなら、涙道閉塞による目やには自宅ケアが基本です。
ポイントは2つ。
このマッサージをすることで、涙道にたまった涙や粘液を下に押し流し、通りがよくなるサポートができます。
1日2〜3回を目安に行いましょう。
手をよく洗う
石けんでしっかり洗い、清潔なタオルで拭きます。
菌をつけないためにとても大事なステップです。
マッサージする場所を確認する
指を置く位置
やさしく、でもしっかり下方向へなでる
1日2〜3セットを続ける
強さが不安な場合は、健診の時に小児科医や助産師さん、保健師さんに実際にやり方を見せてもらうと安心です。
涙道がつまっている間も、目のまわりを清潔に保つことが大切です。
そのままにしておくと、本当の感染症(結膜炎など)を起こしやすくなるためです。
家でできる「赤ちゃん 目やに 対処法」は次の通りです。
準備するもの
手を洗う
赤ちゃんの目に触る前後は、必ず手洗いを。
コットンをぬらす
生理食塩水または冷ましたお湯でコットンを湿らせます。
ビショビショではなく、ほどよくしっとりするくらいが目安です。
目頭から目尻へ一方向にふく
毎回新しいコットンを使う
最後に水分を軽くおさえる
特に寝起き後や、目やにが多くなったタイミングでこまめに行うとよいでしょう。
すべての目やにが涙道のつまりで起こるわけではありません。
中には**新生児 結膜炎(いわゆる「ピンクアイ」)**が原因のこともあります。
「結膜炎」とは、白目やまぶたの裏側をおおっている透明な膜(結膜)が炎症を起こしている状態です。
生後1か月以内に起こるものを特に「新生児 結膜炎」と呼びます。
原因は大きく3つ。
日本では、出産施設によって対応はさまざまですが、状況によっては出生直後に目薬が使われることがあります。
そうした薬剤の刺激で、
が出ることがあります。
このタイプの結膜炎は、
といった特徴があります。
細菌による結膜炎は、**しっかり治療が必要な「赤ちゃんの目の感染症」**です。
放置すると重くなることもあるため、早めの受診が大切です。
こんなサインが目安になります。
原因としては、
などが考えられます。
ウイルスによる結膜炎は、生後すぐよりも、少し月齢が進んでから風邪とセットで出てくることが多いです。
こんな様子がみられます。
「白目が赤い」うえに目やにがある場合は、生後どれだけ小さくても一度医師の診察が必要です。
市販薬を自己判断で使ったり、家に余っている大人用の目薬を使ったりするのは避けてください。
細菌性結膜炎が疑われる時、小児科や眼科では:
といった対応が行われます。
ウイルス性の場合は、自然に良くなっていくことが多く、
その間に感染が広がらないようケアしつつ、重い細菌感染が隠れていないかを確認する目的で診察を受けることが多いです。
受診までのあいだは、
という点を意識してください。
ほとんどの「赤ちゃん 目やに」は大事に至りませんが、中には重い感染症のサインのこともあります。
次のような様子があれば、その日のうちに小児科や眼科を受診してください。
これらは、単なる涙道閉塞ではなく、目の周りに広がる感染症や重い結膜炎の可能性があります。
多くの場合、抗菌薬による治療が必要になることが多いです。
「なんだか様子がおかしい」「見ていて心配でたまらない」と感じたら、迷わず受診しましょう。
保護者の「違和感」は案外当たることが多いです。
涙道閉塞でも軽い結膜炎でも、清潔に保つことが症状悪化を防ぐポイントになります。
次のルールを意識してみてください。
ふく方向は「目頭から目尻」へ
鼻側から耳側へ、一方向にスッとなでるようにふきます。
行ったり来たりこすると、皮膚を傷つける原因になります。
1回ふくごとに新しいコットンを使う
汚れたコットンをもう一度使い回さないこと。
生理食塩水の入った容器に、汚れたコットンをつけ直すのもNGです。
左右の目でコットンを分ける
右目をふいたコットンで左目をふかないように。
目と目の間で細菌やウイルスが行き来するのを防ぎます。
目をさわる前後は必ず手洗い
石けんでしっかり洗うか、外出先ならアルコール消毒を使います。
処方された目薬の先端を目やまつ毛につけない
タオルやガーゼは家族と共用しない
顔や目をふくタオルは、赤ちゃん専用の清潔なものを使いましょう。
「赤ちゃん 目やに いつ 病院に行くべき?」と迷った時の目安です。
次のようなときは、1〜2日以内を目安に相談・受診を。
まずはかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて眼科を紹介されることもあります。
次にあてはまる場合は、当日中の受診や、夜間・休日の救急外来の受診を検討してください。
日中ならかかりつけの小児科や眼科、夜間や休日であれば地域の救急相談窓口・救急外来などに早めに連絡しましょう。
赤ちゃんの目やにや、新生児の目が赤い・うみが出ているのを見つけたとき、頭の中で次のように整理してみてください。
白目はきれいで赤くない、赤ちゃんはご機嫌、黄色いネバネバが寝起きに増える程度?
→ 多くは新生児 涙道閉塞の可能性が高いです。
対処法は
白目が赤い、まぶたが腫れている、ドロッとした目やにがたくさん?
→ 新生児 結膜炎や、より強い目の感染症の可能性があります。
必要なのは
まぶたや目のまわりが激しく腫れて真っ赤、高い熱やぐったり感をともなう?
→ 緊急性が高い状態のこともあります。
生後まもない時期は、おむつ替えと同じくらい、赤ちゃんの目やにケアに時間を取られることも珍しくありません。
それでも、正しい赤ちゃん 目やに 対処法と、**「ここまでは様子見でOK」「ここからは病院」**という線引きを知っておけば、必要以上に不安にならずにすみます。
赤ちゃんの目をそっとふきながら、
「これは涙道閉塞かな?」「結膜炎かな?」とチェックしつつ、
迷ったときや少しでも「おかしいな」と思ったときは、遠慮なく医師や助産師さん、保健師さんに相談してください。