やっとの思いで赤ちゃんが寝てくれた瞬間、全身の力がふっと抜けます。
その直後にふとよぎるのが、こんな考えではないでしょうか。
「今起こして授乳した方がいいのかな、それともこの静けさを優先して寝かせておくべき?」
このジレンマを感じているのはあなただけではありません。
とくに生後数週間は、授乳のことがいちばんの悩みの種になりがちです。周りの人から言われることもバラバラで、何を信じていいのか分からなくなることもあります。
ここでは、
- 赤ちゃんを起こして授乳した方がいいケース
- 起こさずに寝かせておいて大丈夫なケース
- 新生児期の授乳回数・授乳間隔の目安
を、日本のママ・パパ向けに分かりやすくまとめました。
なぜ新生児は「起こして授乳」が必要なことがあるのか
生後1~2週間くらいまでの新生児は、とにかくよく寝ます。
とくに、次のような場合はびっくりするほどよく眠ることがあります。
- お産が長引いた、難産だった
- 帝王切開だった
- 少し早めの週数で生まれた、または小さめで生まれた
- 分娩時に強めの鎮痛剤や麻酔を使った
こういった赤ちゃんは、自分から授乳の時間に気づいて起きてくれないことが少なくありません。
そのままだと授乳回数が足りなくなりやすいので、そこは大人の出番です。
新生児はこまめな授乳が「栄養」と「成長」の要
日本の産婦人科・小児科や助産師さんのあいだでも、だいたい共通している目安があります。
生後間もない時期の赤ちゃんは、1日に8~12回程度の授乳が必要と言われています。
24時間で考えると、平均2~3時間おきに授乳しているイメージです。
こまめな授乳は、
- 赤ちゃんに必要なエネルギーと水分を届ける
- とくに小さめの赤ちゃんで、低血糖を防ぎやすくする
- 脳と体の発達をサポートする
といった面で、とても大切です。
母乳育児の場合は、頻回授乳が母乳を増やす合図にもなります。
授乳回数は母乳量アップにも直結する
産後1~2週間くらいまでの母乳分泌は、とても変化しやすい時期です。
この時期に「どれくらい頻繁に母乳が出されるか」で、その後の母乳量にも差が出やすくなります。
眠りがちの新生児をあえて起こして授乳することは、
- 母乳が張り始めるのをスムーズにする
- 乳房の張りすぎや乳腺炎、しこりのリスクを減らす
- 長期的に見て、安定した母乳量につながりやすい
といったメリットがあります。
「赤ちゃんを起こして授乳するべきか」と迷ったときは、
赤ちゃんの成長だけでなく、自分の母乳分泌を守る意味もあると思っておくと判断しやすくなります。
生後2週間までの「授乳回数・授乳間隔」の目安
多くのママ・パパが知りたいのは、ここです。
生後最初の2週間くらいまでは、日本小児科学会や母子保健のガイドラインでも
- 日中は、1回の授乳開始から次の授乳開始まで3時間以上あけない
- 夜間でも、4時間以上はあけない
という考え方が一般的です。
例えば、13時に授乳を始めたとしたら、
- 日中なら、遅くとも16時までには授乳を開始
- 夜間なら、17時スタートなら21時までには授乳を開始
というイメージです。
この目安を過ぎるようなら、寝ている赤ちゃんをそっと起こして授乳を考えます。
とくに次のような場合は要注意です。
- まだ出生時の体重に戻っていない
- 早産(早めの週数)で生まれた
- 在胎週数のわりに小さい(SGA)赤ちゃんと言われている
こうした赤ちゃんは、エネルギーの蓄えが少なめで疲れやすく、すぐ寝てしまうことも多いです。
病院や助産師さんから、**「2~3時間おきに必ず授乳」**と細かく指示されることもあります。
なぜ「出生体重」がひとつの目安になるのか
生後数日で体重が少し減るのは、多くの赤ちゃんに見られる普通の現象です。
目安としては、
- 出生体重から7~10%くらいまでの減少は起こりやすい
- その後、徐々に増え始める
- 生後10~14日ごろまでに出生体重に戻ることが多い
とされています。
2週間たっても出生体重に戻らない場合は、
- 授乳回数が足りているか
- 1回あたりの授乳でしっかり飲めているか
- 「寝ている赤ちゃん 起こすべきか」を含め、授乳パターンの見直しが必要か
などを、小児科医や助産師がより詳しくチェックすることが多いです。
なので、生後10~14日くらいまでの新生児 授乳間隔について迷ったら、
- 日中は3時間以上あけない
- 夜間も4時間以上あけない
- トータルで1日8~12回は授乳
を、ひとつの「授乳 起こす 目安」として考えると安心しやすくなります。
いつ頃から「寝かせたまま」にしてもいいの?
赤ちゃんが出生体重に戻り、その後も順調に体重が増えていると分かってきたら、少しずつルールをゆるめられます。
多くの赤ちゃんでは、生後10~14日ごろがひとつの区切りです。
このくらいになると、正期産で元気な赤ちゃんなら、
- 夜間は4~5時間くらいの長めの睡眠を1回ならOKにすることが多い
- 日中は引き続き2.5~3時間おきを目安に授乳
というスタイルに移行しやすくなります。
つまり、日中はまだ赤ちゃん 授乳のリズムづくりのために、ある程度こちらから起こして授乳しつつ、
夜は少しだけ赤ちゃんのペースを尊重してあげるイメージです。
ゆるい「新生児 授乳スケジュール」の例としては、
- 朝7時~夜22時くらいまでは、2.5~3時間ごとを目安に授乳
- 夜間は、赤ちゃんがまとめて寝るようなら、1回だけ4~5時間のまとまった睡眠を許可
- その長い睡眠のあとは、また2~3時間おきに授乳して朝へ
といった組み立て方があります。
あくまで目安なので、時計通りできなくても大丈夫です。
赤ちゃんはロボットではありません。だいたいのリズムとして、
- 日中はこまめに飲んで起きている時間も増やす
- 夜はやや静かで、少し長めに寝ても良い時間
という「昼夜の違い」が、少しずつ分かってくるようなイメージで考えてみてください。
早産・小さめ赤ちゃんは「よりこまめな授乳」が必要なことも
もし赤ちゃんが
- 早産で生まれた
- 在胎週数のわりに小さめ(小さめで生まれた)
といった場合、正期産の赤ちゃんと同じペースでは体力的にきついことがあります。
授乳中にすぐ疲れて寝てしまう、飲み切る前に力尽きてしまうなどもよくあります。
このような赤ちゃんの場合、医師やNICU・GCUの看護師、助産師から
- 2~3時間おき、24時間ずっと授乳する
- 指定した授乳間隔を超えたら、寝ていても必ず起こして授乳する
- 夜間も長時間続けて寝かせないようにする(体重増加が安定するまでは)
といった指示が出ることがあります。
この時期は、ほとんど毎日
「夜中に赤ちゃんを起こすべき?」「赤ちゃんを起こして授乳するべきか?」
を考えることになるかもしれませんが、早産・小さめベビーの親御さんにとってはごく普通のことです。
体重が増え、体力がついてくれば、少しずつ授乳間隔に余裕が出てきます。
必ず、担当の小児科医や助産師さんから説明された個別の授乳計画を優先してください。
眠りが深い赤ちゃんをやさしく起こすコツ
「授乳間隔をあけすぎないように」と意識していても、
触っても揺すっても、とにかく起きない赤ちゃんに出会うことはあります。
そんなときの「寝ている赤ちゃん 起こすべきか」と悩むママ・パパ向けに、
現場でよく使われているやさしい起こし方をご紹介します。
-
おむつ以外は脱がせてみる
服を着こんでぬくぬくしていると、さらに眠りが深くなりやすいです。おむつ1枚くらいまで脱がせてあげると、ほどよく目が覚めやすくなります。 -
肌と肌でくっつく(スキンシップ)
ママ・パパの素肌の胸に、赤ちゃんをおむつ1枚で抱っこしてのせてあげます。体温や心拍が安定しやすく、口を探したり手を口に持っていく「授乳サイン」が出てきやすくなります。 -
授乳前におむつ替えをする
いきなり飲ませようとすると、そのまま寝続けてしまうことも。授乳前におむつ替えをして、少し眠りを浅くしてから飲ませてみます。 -
軽くくすぐったり、さする
足の裏をやさしくこちょこちょ、お尻や背中をさすったり、背骨に沿って指先で軽くなぞってみたり。短い刺激を何度か入れると、スッと目を開けることがあります。 -
少しひんやりしたタオルを当てる
冷たすぎない程度の、少し冷たい濡れタオルをおでこや首の後ろにあてると、強い刺激ではなく「ちょっとびっくり」くらいで起きやすくなります。 -
たくさん話しかける・歌う
生まれる前から聞いていたママ・パパの声は、とても安心できる音です。名前を呼んだり、短い歌を繰り返したりしているうちに、少しずつ目を開けてくることもあります。
少し目が覚めたら、間をあけずにすぐ母乳やミルクに誘ってあげましょう。
時間をおくとまた深く寝てしまうので、「起きたかな」と思ったらすぐ授乳体勢に入るのがコツです。
とくに夜間 授乳のときは、
- 部屋の明かりは必要最低限の暗さ
- 声も小さめで
- 起こす動作も最小限に
しておくと、授乳が終わったあと、親子ともに再び眠りやすくなります。
「もう起こさなくていいかな」のサイン
「生後何日たったら、夜中に赤ちゃんを起こさないで授乳していいのか」
この「線引き」をはっきり知りたい、という声はとても多いです。
実際には、赤ちゃんによって少しずつ違いますが、
「そろそろ赤ちゃんに任せてもいいかな」と判断しやすくなる目安はあります。
次のポイントをチェックしてみてください。
-
体重が順調に増えている
定期健診や計測で、マイナスぎりぎりではなく、医師や助産師さんから「増え方は問題ないね」と言われている状態。生後10~14日ごろに出生体重をしっかり超えてきていると、かなり安心材料になります。 -
おしっこの量がしっかり出ている
生後5日目以降は、1日におしっこが少なくとも6回以上あるかどうかが目安になります。うんちも、固すぎず、極端に回数が少ないということがないかチェックしましょう。 -
起きている時間に、そこそこ元気がある
起きているときに、目を開けて周りを見回したり、手足をよく動かしている様子が見られると安心です。 -
自分から授乳を求めて起きてくる
お腹がすいてきたときに、指を口に持っていったり、口をパクパクさせたり、落ち着かなくなったり、大きな泣きになる前の「授乳サイン」が出ているかどうかを見てみましょう。
これらがそろっていて、赤ちゃんが時々いつもより長く寝ることがあっても、
- 無理に時間を気にして起こすのではなく
- 一度そのまま寝かせてみて、赤ちゃんが自分から起きて授乳を求めるのを待つ
という選択肢も出てきます。
もちろん、
- 体重増加が少し気になる
- おむつの回数が急に減った
- ぐったりしているように感じる
などがあれば、「赤ちゃん 起こさないで 授乳 影響」が出ていないか、小児科や助産師に早めに相談してください。その場合は一時的にまた「起こして授乳」に戻すこともあります。
生後4~6週ごろ、夜中はいつまで起こす授乳が必要?
正期産で生まれ、体重も順調に増えている赤ちゃんの多くは、
生後4~6週ごろになると、夜間は**「起こして授乳」から卒業**できるケースが増えてきます。
この頃になると、
- 夜は赤ちゃんのペースに合わせてよい
- 起きて授乳サインを出したときに、母乳やミルクをあげる
- 日中も夜中も、基本は「欲しがるときにあげる(自律授乳)」でOK
というスタイルに徐々にシフトしていけます。
とはいえ、日中の授乳回数が減るわけではありません。
母乳育児の場合はとくに、1日8~12回前後の授乳が続いていることも多いです。
夕方~夜に授乳がまとまって増える「 cluster feeding(いわゆる夕方の頻回授乳)」が起きることもあります。
夜間に関しては、この頃から
- 2~3時間おきに起きる赤ちゃん
- 1回だけ5~6時間まとめて寝る日が出てくる赤ちゃん
など、かなり個人差が出てきます。どちらも**体重が増えていておむつの回数も十分なら「正常範囲」**です。
「母乳 促進 授乳 回数」の観点から、
「夜中も起こして飲ませた方が母乳量が落ちないのでは?」と不安になるママも多いですが、
- 日中の授乳回数が確保されている
- 夜間もまったく飲まないのではなく、数回は授乳がある
といった状況なら、意識的に毎回起こして授乳し続けなくても、母乳量が大きく落ちることは少ないと言われています。
ここまでのポイント整理
最後に、冷蔵庫に貼っておけるようなイメージで、要点を一覧にします。
-
生後2週間まで
- 1日あたり8~12回の授乳を目安に
- 日中は、1回の授乳の「飲み始め」から次の「飲み始め」まで3時間以上あけない
- 夜間も4時間以上はあけない
- 早産・小さめ・まだ出生体重に戻っていない赤ちゃんは、とくにしっかり起こして授乳
-
出生体重に戻ったあと(生後10~14日ごろ目安)
- 日中は引き続き2.5~3時間おきが基本
- 夜間は、赤ちゃんが望むなら4~5時間のまとまった睡眠を1回だけ許可してもよいことが多い
- 体重増加とおむつの回数を継続チェック
-
生後4~6週、体重が順調な場合
- 夜中に「必ず起こして授乳」は、ほとんどの赤ちゃんで不要になる
- 夜は赤ちゃんのタイミングで起きた時だけ授乳
- 日中はまだまだ頻回授乳がふつう
迷ったときは、次の3つを確認してみてください。
- 出生体重をしっかり超えて、その後も体重が順調に増えているか?
- 1日におしっこが6回以上、うんちも極端に少なすぎないか?
- 赤ちゃんが自分から、ある程度の頻度で授乳を求めて起きてくるか?
この3つが「はい」と言えるなら、
「夜中 赤ちゃん 起こすべき?」と時計とにらめっこするよりも、
赤ちゃんのペースに少し身をゆだねてみても大丈夫なことが多いです。
もしどれかひとつでも不安があったり、
「体重増えない 新生児 授乳が心配」「この授乳間隔で本当にいいのか自信がない」と感じたら、
一人で抱え込まずに、早めに相談してください。
- 産婦人科や小児科
- 助産師外来
- 保健センターの育児相談
- 地域の母乳外来や授乳相談会
などでは、今の授乳回数・新生児 授乳間隔を一緒に振り返りながら、
あなたと赤ちゃんに合った具体的なアドバイスをしてもらえます。
夜中の3時に一人で悩みながら、
「赤ちゃんを起こして授乳するべきか」「寝かせておくべきか」を判断する必要はありません。
「分からない」「不安だ」と声に出して相談することも、立派な育児の一部です。
誰かに頼りながら、少しずつ親子のリズムを作っていきましょう。
Erbyアプリの開発者として、私たちはこの情報に基づいてあなたが下した決定について一切の責任を負いません。この情報は一般的な情報提供のみを目的としており、個別の医療アドバイスの代わりにはなりません。