産後すぐの数週間は、本当にめまぐるしい時期です。親は寝不足のまま赤ちゃんのお世話を覚え、赤ちゃんはお腹の外で生きることに一生懸命慣れようとしています。肌の色や泣き方、ちょっとした体温の変化まで、何もかもが心配の種になります。
「少し心配する」こと自体は大切で、赤ちゃんを守る力になります。ただ、常にパニック状態だと、心も体ももたなくなってしまいますよね。
この記事はその真ん中くらい、
「これは様子を見ていていいサインなのか」
「今すぐ病院に行ったほうがいいのか」
迷ったときにぱっと確認できる、落ち着いた目安としてまとめています。
テーマは、生後数週間の新生児で「いつ病院に行くか・受診するか」。
日本の医療体制を前提に書いていますが、「危険なサイン」の考え方は世界共通です。
少しでも「何かおかしい」「いつもの様子と違う」と感じたら、迷わず受診を検討してください。
平日昼間なら小児科や産婦人科、夜間・休日なら小児救急外来や#8000(小児救急電話相談)、緊急時は119に通報してかまいません。
小さな赤ちゃんのことで相談するのは、決して「迷惑」でも「大げさ」でもありません。
ここで挙げる症状は、「少し様子を見よう」で済ませずに、すぐに医療者の判断をあおいだほうがよいサインです。
特に呼吸の異常、唇が紫になる、ぐったりしているなど、「明らかにいつもと違う」場合は、ためらわず119番し、救急外来を受診してください。
新生児は体温調節がまだ上手にできません。体温の変化は、感染症などのサインになることがあります。
「赤ちゃん 熱 何度から病院?」とよく検索されますが、新生児期は判断が大人と全く違います。
次のような場合は、早めに小児科などに連絡しましょう。
新生児の高熱は重い感染症の可能性があり、入院での検査が必要になることもあります。
一方で、新生児 低体温 何度という心配どおり、低体温も感染や血糖の異常などのサインになります。
ポイント:
「触るとすごく熱い気がする」「なんだか妙に冷たい」と感じたら、手の感覚だけに頼らず必ず体温計で測りましょう。
36〜37.5℃の範囲から外れている場合や、他の症状もあるときは、早めに小児科や産科、#8000に相談を。
「赤ちゃん 熱」「赤ちゃん 具合が悪い」と感じたときは、迷ったら受診側に倒してかまいません。
生後まもない赤ちゃんは、昼夜を問わず2〜3時間ごとに頻回授乳をするのが一般的です。たまに眠そうに少ししか飲まない授乳があるのは普通ですが、繰り返しはっきりと飲まないのは要注意です。
次のようなときは受診を検討しましょう。
「新生児 ミルク 飲まない 受診」「赤ちゃん ミルク 飲まない」と検索する親御さんは多いです。医師はそう聞くと、脱水や低血糖、感染症の初期などを疑います。
完母でも完ミでも混合でも考え方は同じです。
「くわえるけれど、数回吸ったら毎回すぐ寝てしまう」「どの授乳もそんな感じ」という場合も、早めに相談を。
授乳後に少量のミルクが口からこぼれたり、ゲップと一緒に出てしまう「吐き戻し」は、新生児ではとてもよくあることです。
心配したいのは、次のような場合です。
あごからだらっと垂れる程度の吐き戻しとは別物で、赤ちゃん 嘔吐 頻繁 いつ受診と迷うような「何度も・勢いよく・ぐったりしている」嘔吐は受診対象です。
消化管のトラブルや感染症、ミルクアレルギーなど、原因を確認したほうがよいことが多いです。
吐き方が「吐き戻し」か「嘔吐」か迷うときは、スマホで動画を撮って診察時に見せると、医師が判断しやすくなります。
おしっこの回数は、新生児の体調をみるうえでとても大事な目安です。
「新生児 おしっこ 少ない」と心配になるのは自然なことです。
目安としては:
完全母乳だと、ママの母乳がよく出始めるまで数日かかることもありますが、生後4〜5日頃には上のようなパターンが見えてくることが多いです。
次のようなときは、小児科や産科に相談を。
おしっこが少ないのは、新生児 脱水 サインや授乳量不足の早期サインになることもあります。
授乳の仕方を見直す必要があることも多いので、遠慮せず受診を。
新生児で「血」が見えたときは、基本的に自己判断せず、医師のチェックを受けたほうが安心です。
次のような場合は、早めに受診しましょう。
おしりの周りの小さなキズで少しだけ血がつく程度なら大きな問題でない場合もありますが、自己判断は危険です。
腸の炎症やアレルギー、消化管からの出血の可能性も含めて確認してもらったほうが安心です。
血が混じったオムツはそのまま捨てずに残しておき、可能なら写真も撮っておくと診断の助けになります。
吐しゃ物の色はとても重要な情報です。
この2つは、腸の内容物(胆汁)が逆流している可能性があり、腸閉塞などの疾患が隠れていることがあります。
「赤ちゃん 吐く 緑色」と検索される通り、これは救急レベルでの対応が必要なサインとされています。
特に生後間もない新生児で、黄色や緑色の嘔吐を繰り返す場合は、すぐに119番通報または救急外来を受診してください。
かかりつけの予約を待ったり、「明日まで様子を見る」はおすすめできません。
新生児は1日18〜20時間ほど寝ていてもおかしくありません。ただし、眠っていても授乳の時間には起きる、刺激に反応するのが普通です。
次のようなときは要注意です。
「寝付きがよくて助かる」では済ませないほうがいいタイプの眠り方です。
感染症や低血糖など、早めの対応が必要なことがあります。
赤ちゃんは泣くのが仕事、とよく言われます。夕方になるとぐずぐず長く泣く、いわゆる「黄昏泣き」が出てくる子もいます。
心配したいのは、次のようなケースです。
突然始まり、どうやっても泣き止まない・いつもと質の違う泣き方は、どこかに痛みや不調があるサインかもしれません。
心が限界に近づいていると感じたら、赤ちゃんを安全な場所(ベビーベッドなど)に寝かせて一度その場を離れ、深呼吸をしてから、家族や相談窓口に助けを求めてください。
色の変化は見ていて本当に怖い症状ですが、それだけ重要なサインです。
以下のようなときは、迷わず119番で救急要請を。
手足の先が少し青白く見える、まだら模様になる程度なら、新生児ではよくあることです(冷えや血行の問題で、通常は温めるとすぐ戻ります)。
一方で、唇や舌の色が変わるのは別で、酸素がうまく体に行き渡っていない可能性があり、緊急の対応が必要です。
新生児の呼吸は元々少し早く、時々止まるように見える「周期性呼吸」もよく見られます。それ自体は異常ではありません。
ただし、次のような症状があれば救急受診の対象です。
「赤ちゃんが夜中にフガフガ言う」「鼻がつまっているみたいな音がする」といった、いわゆる「鼻づまりっぽい音」は新生児期によくあることです。
判断のポイントは、「呼吸の仕方に無理があるか」「ミルクを普段どおり飲めているか」「顔色や全身状態はどうか」です。
不安なときは、呼吸の様子を動画に撮って、小児科や#8000で見てもらうのもおすすめです。
ただし、「これはおかしい」と直感で強く感じるときは、動画を撮るよりも先に救急要請を。
赤ちゃんの頭のてっぺんにあるやわらかい部分は「大泉門」と呼ばれ、少し柔らかく、ほんのり内側にカーブしているのが普通です。
次のようなときは、その日のうちに医師の診察を受けましょう。
大泉門の異常なふくらみは、脳圧の上昇や感染症などの可能性があります。
一方、深くへこんでいる場合は、新生児 脱水 サインとして重要です。どちらも軽視せず、早めの受診を。
へその緒(臍帯)は、生後しばらくの間、黒っぽくなって乾燥し、自然に取れていきます。その過程で、根本に少し赤みが出たり、かさぶたのようなものがつくのはよくあることです。
ただし、次のような場合は注意が必要です。
へその緒の感染は、新生児では比較的短期間で悪化してしまうことがありますが、早期に治療すればよくなることが多いです。
「そのうち良くなるかも」と様子を見すぎず、早めに受診しましょう。
ここからは、「びっくりするけれど、たいていは正常の範囲内」とされる新生児の特徴です。
もちろん、少しでも「これは違う気がする」と思ったら、遠慮なく相談してかまいません。
ただ、経験豊富な助産師さんや小児科医に見せると、たいてい「よくあることですよ」と微笑まれるタイプのものを集めました。
新生児のしゃっくりはとてもよく見られます。お腹の中にいたときからしゃっくりをしていて、妊娠中にお腹の中でリズミカルな動きを感じていた方も多いはずです。
特徴としては:
基本的に、しゃっくりを止めるために特別なことをする必要はありません。
抱っこしてしばらく様子をみる、少量だけ授乳をしてみる、体勢を変えてみるなどで、たいてい自然におさまります。
新生児はよくくしゃみをします。鼻の穴がとても小さく、ホコリや母乳のしずくなど、少しの刺激でも反応しやすいためです。
次のような場合は、ほとんどが生理的なくしゃみです。
このようなくしゃみだけでは、風邪やアレルギーとは限りません。鼻の中をきれいにしようとする自然な動きと考えて大丈夫なことが多いです。
泣くときにあごがブルブル震える、興奮したときに手足がピクピクふるえるなども、新生児ではよく見られます。未熟な神経の働きによるもので、多くは成長とともに落ち着いていきます。
ふつうの範囲と考えやすいのは、次のような場合です。
一方で、次のような場合は受診が必要です。
このようなときは「けいれん」の可能性もあるため、すぐに医療機関へ。
新生児は血液循環がまだ安定していないため、少し寒いだけで肌がまだら模様になったり、手足が青白くなったりします。
次のような場合は、体が冷えているサインであり、必ずしも病気とは限りません。
このようなときは、服を一枚増やす、抱っこや肌と肌のふれあいで温めるなどすると、多くの場合すぐに色が戻ります。
注意したいのは、以下のような場合です。
このようなときは、早めに医療機関へ相談してください。
あなたは24時間、赤ちゃんと一緒に過ごしています。
夜中の小さなうなり声、朝の顔色、泣き方のクセ、飲みっぷりの違い。どんな医師よりも、あなたが一番そばで見ています。
「はっきり言葉にはできないけれど、どうもいつもと違う」
「マニュアルには書いていないけれど、これはおかしい気がする」
その直感は、とても大切な情報です。
迷ったときは:
に相談して大丈夫です。
「赤ちゃん 熱」「赤ちゃん 具合が悪い」「新生児 いつ病院」と検索しながら不安になる毎日かもしれませんが、
質問すること、受診することは、赤ちゃんを守る立派な行動です。
この記事や自治体・厚生労働省・日本小児科学会などの信頼できる情報ページをブックマークしておき、
少しずつ、「これはよくあること」「これはすぐ受診」が自分の中で分かれていくと、だんだん自信もついてきます。
「赤ちゃん 黄疸 いつ受診」「新生児 ミルク 飲まない 受診」「赤ちゃん 嘔吐 頻繁 いつ受診」「赤ちゃん 血便」「赤ちゃん 吐く 緑色」など、今は不安になるキーワードが多いかもしれませんが、
その不安を一人で抱え込まず、ぜひ周りの専門家に頼ってください。
赤ちゃんのペースも、あなたのペースも、少しずつ整っていきます。
それまでの道のりは、医療者・家族・友人、みんなで一緒に歩いていきましょう。