搾乳器を選ぶ時期って、出産直後の寝不足まっさかりだったりしますよね。ネットで「搾乳器 おすすめ」を検索すればするほど、情報が増えすぎてよく分からなくなる…という声もよく聞きます。
いったん深呼吸。
高機能で高価な最新モデルが必ずしも正解ではありません。大事なのは、あなたの生活に合う搾乳器かどうか。赤ちゃんの月齢、仕事復帰の予定、自分の体質や予算に合っているかがポイントです。
この搾乳器 選び方ガイドでは、搾乳器が本当に必要になるタイミング、タイプ別の特徴(手動搾乳器、電動搾乳器、ウェアラブル搾乳器、病院グレード)、実際の使い心地に関わる機能の違い、そして多くの人が最初につまずきやすい「フランジサイズ」について、順番に整理していきます。
実は、一度も搾乳器を使わずに授乳期間を終えるママもいます。一方で、1年以上ほぼ毎日使うママもいます。
こんな場合は、搾乳器があるとかなり助かります。
仕事復帰後も母乳育児を続けたいなら、搾乳器はほぼ必須アイテムです。
搾乳器を使う目的は、例えば次のようなこと。
職場で1日に何度か搾乳する予定があるなら、**両胸同時に搾れる電動搾乳器(ダブル電動搾乳器)**が現実的です。搾乳時間を短縮できるので、休憩時間を丸ごと搾乳でつぶさずに済みます。
「仕事復帰 搾乳器」で検索すると色々出てきますが、ワーママ向けの本命はここ、と考えておくと選びやすくなります。
「いざというときのために、少しだけ冷凍母乳 保存しておきたい」と考えるママも多いです。
例えばこんなシーン用にストックしておくと安心です。
少量のストックであれば、大掛かりな電動搾乳器は必ずしも不要です。手動搾乳器やシングルの電動搾乳器でも十分。
使い方の例:
この程度の頻度なら、高価なハイエンドモデルよりも、扱いやすさ重視で選んだほうが続けやすいです。
産後数週間は、胸がカチカチに張って痛い、乳腺が詰まった気がする…など、トラブルが出やすい時期です。
そんなとき、搾乳器があると:
こうした目的なら、手動搾乳器や、シンプルなシングル電動搾乳器で十分。なかには「夜間 搾乳器用に、安い手動タイプを洗面所に常備している」というママもいます。
パートナーや祖父母など、他の家族にも授乳に参加してほしい、夜間授乳を一部代わってほしい、という場合。
この目的なら、ほとんどどのタイプの搾乳器でも対応可能です。
頻度が少ないなら手動搾乳器や「たまに使う用の簡易タイプ」でOK。
毎日のルーティンにするなら、シングルの電動搾乳器や、コンパクトな**携帯用搾乳器(ポータブル電動)**が手の負担時間の軽減になります。
例えばこんなケース。
こういった場合は、病院グレードのレンタル搾乳器がとても頼りになります。モーターのパワーと安定した吸引で、赤ちゃんが直接吸えない間の母乳量維持や立ち上げをサポートしてくれます。
日本でも産科のある病院や母乳外来、助産院などでレンタルできることが多いので、状況に応じて相談してみてください。
結婚式に出席したい、友人と久しぶりに夜ごはんに行きたい、1日だけしっかり寝てリセットしたい…そんな日を作りたいこともありますよね。
ときどきの哺乳瓶授乳が目的なら:
このくらいの頻度であれば、高価なモデルでなくても「あるだけで気持ちの余裕が全然違う」アイテムになります。
ネットにはさまざまな「搾乳器 おすすめランキング」がありますが、実は大きく分けるとタイプは5つだけ。
ここを押さえると、電動と手動の違い 搾乳器選びの方向性がかなり見えてきます。
手動搾乳器は、モーターのないシンプルなタイプ。ハンドルを自分で握ってポンピングするタイプや、シリコンカップで軽く吸着させるタイプなどがあります。
メリット:
デメリット:
向いている人:
一方で、「ほぼ毎日、何回も搾乳する予定」という人が手動だけで乗り切ろうとすると、かなり負担が大きくなりがちです。
シングル電動搾乳器は、モーターの力で片側ずつ搾乳するタイプです。
メリット:
デメリット:
向いている人:
パートナーが1日1回だけ哺乳瓶で授乳してくれる、というスタイルなら、価格と使いやすさのバランスが良いのはシングル電動というケースが多いです。
ダブル電動搾乳器は、左右同時に搾乳できるタイプ。いわゆる「本格的な搾乳器」と聞いてイメージする形に近いかもしれません。
メリット:
デメリット:
向いている人:
デスクワーク中や休憩室で、毎日2〜3回搾乳するワーママにとっては、時間と母乳量の両方を守るための「投資」と考えられるアイテムです。
病院グレードの搾乳器は、産科病院やNICUでよく見かける大型の業務用タイプ。日本では病院や母乳外来、助産院、民間のレンタルサービスなどで借りられることが多いです。
メリット:
デメリット:
向いている人:
日本では、出産した病院でそのままレンタルを紹介してもらえることも多いです。母乳外来や地域の助産師にも相談してみる価値があります。母乳量が軌道に乗ってきたら、自宅用のダブル電動搾乳器やウェアラブル搾乳器に切り替えるママも少なくありません。
最近人気が急上昇しているのが、ブラの中にすっぽり収まるウェアラブル搾乳器やハンズフリータイプ。日本でも海外ブランドだけでなく国内メーカーからも少しずつ増えてきています。
メリット:
デメリット:
向いている人:
実際の口コミでも、「すごく便利だけれど、出る量は据え置きの電動より少ない気がする」という声がよくあります。メインは据え置きのダブル電動、外出時や忙しい日はウェアラブル搾乳器、と使い分けるママが多い印象です。
タイプが決まっても、各メーカーから似たようなモデルがたくさん出ています。ここからは、実際に毎日使うときに効いてくるポイントを整理します。
大事なのは:
チェックしたい点:
吸引力は「強ければ良い」というものではありません。自分が「痛くないのに、よく出る」ポイントを見つけられるかどうかが大切です。
意外と見落としがちなのが騒音問題。
こんな場合は、音の大きさがかなり気になってきます。
搾乳器 比較サイトや口コミレビューで「音が静か」「結構うるさい」などのコメントを確認しておくと安心です。最近はかなり静かなモデルも増えていますが、なかには「昔ながらの機械音」が気になるものもあります。
自宅のソファだけで使うのか、職場や実家、外出先にも持ち歩くのかで、選ぶべき機種は変わります。
自問してみたいポイント:
外で使うことが多いなら:
病院グレードの搾乳器はパワーは優秀ですが、携帯用搾乳器としては不向きです。通勤や移動が多い人は、コンパクトなダブル電動やウェアラブル搾乳器のほうが現実的です。
コードレスはとても便利ですが、「途中でバッテリー切れ」ほどストレスなことはありません。
比較するときは:
特に仕事復帰 搾乳器として探しているなら、職場での充電環境もイメージしておくと安心です。オフィスにUSBポートがたくさんあるならUSB充電タイプが便利、コンセントしかないならアダプターが必要、など。
育児中はただでさえやることが多いので、搾乳器の片付けが「ストレスの種」になってしまうともったいないです。
確認したいポイント:
また、モーター部分やチューブ内に母乳が入り込む可能性があるオープンシステムと、母乳がモーター側に行かないよう設計されたクローズドシステムがあります。
クローズドシステムのほうが衛生面の管理はしやすく、パーツの洗浄もシンプルな傾向があります。
説明書の図を見ただけで「うわ…大変そう」と感じるようなら、実際にヘトヘトな夜に使うときはなおさら負担に感じるはず。ここは軽視しないほうが良いポイントです。
搾乳器選びでいちばん見落とされがちで、いちばん影響が大きいのが、このフランジサイズです。
フランジ(ファンネルとも呼ばれます)は、乳頭と乳輪に当たる、あの漏斗状のパーツ。ここが合っていないと、次のようなトラブルが起こりがちです。
市販の搾乳器にはたいてい「標準サイズ」として24〜25 mm前後のフランジが付属していますが、日本人女性の乳頭サイズには合わないことも少なくありません。
最近は、だいたい19〜30 mm前後まで、サイズ展開をしているメーカーが多いです。
搾乳中にチェックしたいポイントは次の通り。
もし次のような症状があるなら、サイズが合っていない可能性大です。
おおよその目安ですが、次の手順が分かりやすいです。
例えば、乳頭直径が17 mmなら、19〜21 mmあたりから試していくイメージです。
産後数か月は胸の状態も変わりやすいので、「最初に買ったサイズが一生そのまま」とは限りません。痛みが出たり、赤ちゃん直母では出ているのに搾乳器だとあまり出ない、といった時は、サイズ変更を検討してみてください。
分からないときは、母乳外来の助産師や国際ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)などの専門家に見てもらうと、一目でサイズのズレを指摘してもらえることも多いです。
国や自治体、加入している健康保険組合などによって、搾乳器の費用が一部カバーされる場合があります。
日本の場合:
確認したいポイント:
「最初の数か月だけ病院グレードを利用し、その後は自分の電動搾乳器に切り替える」という流れができると、母乳量の立ち上がりも安定しやすく、トータルコストも抑えやすくなります。
日本でも実際には、
といったケースはかなり多いです。気になるのは衛生面ですよね。
オープンシステム搾乳器(母乳がチューブやモーター側に入り得る構造)の場合:
クローズドシステム搾乳器の場合:
病院グレード搾乳器は、もともと「1台を複数人で使う」ことを前提に作られていて、ユーザーごとの個別キットが用意されています。レンタルで安心して使えるのはこのためです。
予算的に新品の高機能モデルが厳しいときは、「中古の本体+新品パーツ」の組み合わせは現実的で良い選択肢です。ただし、あまりに古い機種だとモーターの劣化で吸引力が落ちていることもあるので、年式や使用期間もチェックしましょう。
ここまでの内容を、よくあるパターン別にざっくり整理すると次のようになります。
「基本は直接授乳、搾乳は週1〜2回くらい」
「冷凍母乳を少しストックして、たまに夜を代わってほしい」
「フルタイムで仕事復帰、職場で1日2回以上搾乳予定」
「赤ちゃんがNICU、または直接吸えず、母乳量を維持したい」
「ほぼ完全に搾乳だけで育てる予定(完ミならぬ完搾乳)」
迷ったときは、次の4つを紙に書き出してみてください。
そして何より、フランジサイズと快適さには必ず目を向けてください。高価で多機能な電動搾乳器でも、フランジが合っていなければ本来の力を発揮できません。
自分の生活と体に合った搾乳器は、母乳育児を「つらいもの」ではなく、「続けやすいもの」に変えてくれます。完璧な選択である必要はありません。あなたと赤ちゃんが少しでもラクに過ごせて、「たまには温かいお茶をゆっくり飲める」余裕が生まれること、それがいちばん大切です。