クーイングとは?赤ちゃんが声で遊び始める時期と家庭でできる促し方

赤ちゃんのクーイングとは?いつから出るか、脳や体の成長と家庭でできる促し方、実践テクニックや声かけの例付き

赤ちゃんが初めて、じっとこちらを見つめながら「おぉ〜」「あぁ〜」と小さな声を出した瞬間。たったそれだけなのに、「ここにいるよ、聞いてるよ、あなたと話したいよ」という大きなメッセージがこもっています。

この早い時期のかわいらしい声は、クーイングと呼ばれます。ここから、赤ちゃんの言葉の発達が本格的にスタートします。

この記事では、クーイングとは何か、クーイングはいつから始まるのか、赤ちゃんの脳や体にどんな意味があるのか、そして家庭でできるやさしい「クーイングの促し方」まで、順番にまとめていきます。


What is cooing?

クーイングとは?

クーイングとは、赤ちゃんが生まれて初めて見せる、泣き声以外の自発的な声のことです。

簡単に言うと、「お腹がすいた」「苦しい」「不快」という切実な訴えではなく、自分から遊びのように声を出してみている状態です。

典型的なクーイングの声には、こんなものがあります。

  • 「あー」「おー」「うー」などの開いた母音
  • 「ぐー」「ぎゃー」「あーぐー」などのやわらかい音の組み合わせ
  • ため息のようで、でもちゃんと声帯が震えているやさしい声

よく耳を澄ませると、クーイングはこんな特徴があります。

  • 泣き声よりもずっと小さく、静か
  • 抑揚があり、少し歌っているように聞こえる
  • 目が合っているとき足をバタバタさせているときにっこり笑っているときに出やすい

「クーイングとは?」と迷ったら、こう考えてみてください。

赤ちゃんが「自分の声で遊び始めた最初のサイン」

自分の中から音が出せることに気づき、声を使って実験している段階です。


When do babies start cooing?

赤ちゃんのクーイングはいつから始まる?

一般的に、赤ちゃんがクーイングを始めるのは生後6〜8週ごろと言われています。

もちろん個人差があるので、

  • 早い子は生後4週ごろから
  • ゆっくりな子はもう少し後から

ということもあります。

様子としては、だいたいこんな流れが多いです。

  • 生後すぐ〜数週: 声は主に泣き声、うなり声、しゃっくりが中心
  • 生後6週前後: 「おー」「あー」といったクーイングがちらほら出始める
  • 生後2〜3か月: ご機嫌なときに、クーイングがたくさん聞けるようになる

よくある質問が、

「赤ちゃん いつから声を出す?」「赤ちゃん いつから喋るの?」

というものですが、はっきりしたことばを話すよりずっと前に、クーイングという「声遊び」の時期が始まります。

「赤ちゃん クーイング いつ始まる?」「赤ちゃん くーくー いつから?」
という目安で言うと、

  • 生後2〜3か月ごろに、食後やおむつ替えなど、リラックスしている場面で
  • 「あー」「おー」「ぐぅ〜」というご機嫌な声が増えてくる

ことが多いです。

早産で生まれた赤ちゃんの場合は、修正月齢で見ると、これらの赤ちゃんの声や言葉の発達の段階が少しゆっくりになることがあります。これはめずらしいことではないので、焦らなくて大丈夫です。


What cooing means for your baby’s brain and body

クーイングが教えてくれる、赤ちゃんの脳と体の成長

クーイングはただの「かわいい声」ではありません。実は、こんな発達のサインでもあります。

1. 声帯や口まわりの筋肉が目覚めている

赤ちゃんがクーイングのような柔らかい声を出すには、次のような準備が整っている必要があります。

  • 声帯がスムーズに開いたり閉じたりできる
  • 舌が前後に少しずつ動かせる
  • 小さな肺から出る空気を少しコントロールできるようになっている

つまり、クーイングは発声に必要な筋肉のウォーミングアップ

泣き声とは違う形で声帯や舌、口のまわりの筋肉を使い始めていて、後々の「ことば」につながる準備運動をしている、というイメージです。

2. 脳の「聞く」と「話す」エリアがつながり始めている

赤ちゃんの脳の中では、「音を聞く部分」と「自分で声を出す部分」が少しずつ連携を始めています。

赤ちゃんがクーイングをするときには、

  • 自分の声を耳で聞き
  • 周りの大人の声と無意識に比べ
  • そのたびに神経のつながりが少しずつ強くなっていく

ということが起きています。

この「聞く」と「発音する」の行ったり来たりこそが、赤ちゃんの言葉の発達に欠かせないステップです。

3. クーイングは「喃語」への橋渡し

「クーイングと喃語ってどう違うの?」とよく聞かれます。

段階としてはこんなイメージです。

  • クーイング
    生後6〜8週ごろから
    「あー」「おー」「うー」など、伸ばした母音が中心
  • 喃語(ばぶばぶ期の声)
    生後6か月ごろから
    「ばばば」「だだだ」「まんまん」など、子音+母音のくり返し

流れとしては、

  1. まずは「自分で自由に音を出せる」ことに気づく(クーイング)
  2. 次に、その音を「ば」「ま」などの音節として組み立てる(喃語)
  3. その後に、音節が「ママ」「パパ」「いや」などの意味のあることばになっていく

という順番で進んでいきます。

なので、今の小さな「くー」「あー」の積み重ねが、のちの赤ちゃんがいつから話すか・いつから喋るかというタイミングにもつながっていきます。


Cooing vs crying: how are they different?

クーイングと泣き声って、どこが違う?

産後すぐのバタバタした毎日の中では、「全部同じような声に聞こえる…」と感じることもありますよね。

けれど、クーイング泣き声は、音も意味もかなり違います。

泣き声の特徴

泣き声はこんなふうに聞こえることが多いです。

  • 大きくて、力強い
  • 高さが急に変わったり、うねるような感じがある
  • 「お腹がすいた」「痛い」「眠い」「暑い・寒い」といった強い要求が背景にある
  • 体も一緒に緊張していて、こぶしをぎゅっと握っていたり、顔が真っ赤になっていたりする

言い換えると、泣き声は赤ちゃんにとっての生きるためのことば
ママ・パパにすぐに気づいてもらうためのサイレンのようなものです。

クーイングの特徴

一方、クーイングはこんな感じです。

  • 音量は小さく、やわらかい
  • 少し歌っているような抑揚があり、耳ざわりがやさしい
  • 赤ちゃんが落ち着いていて、周りに興味を向けられる状態で出やすい
  • 目が合っていたり、にっこりしながらだったり、手足がゆったり動いていることが多い
  • 助けを求めているというより、「声で遊んでみよう」という意図的な試しに近い

たとえば、

  • おむつ替えのときに、顔を見ながら「おぉ〜」
  • 授乳後にママやパパの胸の上で、満足そうに「はぁ〜…あー」
  • おひるね前、布団の上で足をバタバタしながら「ぐー、ぐー」

こんなときに聞こえる声は、困っているサインではなく、会話への小さな入り口です。


How to encourage cooing and early speech

クーイングや初期の「おしゃべり」を促すには?

「赤ちゃん 発語 促す 方法」と検索すると、教材やアプリがたくさん出てきますが、基本的には特別なものは必要ありません。

いちばんの「おもちゃ」は、ママ・パパの声と表情です。

ここでは、研究でも効果が示されている、シンプルで続けやすい育児の中のクーイングの促し方・赤ちゃん 声かけ 方法をご紹介します。

1. こまめに話しかける

一日中しゃべりっぱなしにする必要はありませんが、生活の中で少し意識して声をかけるだけで、赤ちゃんの「聞く力」と「話す準備」に大きくプラスになります。

例えば、こんなふうに「実況中継」してみましょう。

  • 「おむつ替えるよー。ベリッとはがすよ。あー、スッキリしたね」
  • 「今からキッチンに行くよ。一緒に歩こうね。窓から明るい光が入ってるね」
  • 「お風呂の時間だよ。お湯あったかいね。次はあんよをゴシゴシするよ」

こうした声かけで赤ちゃんは、

  • 日本語のリズムや抑揚を耳でたっぷり浴びる
  • ママ・パパの表情や声のトーンと、目の前で起きていることを少しずつ結びつける
  • 「音(ことば)には意味がある」という感覚を育てていく

話しかけている相手がまだ返事をしないので、最初は少し照れくさいかもしれませんが、赤ちゃんは想像以上によく聞いています。

2. 「会話の間(ま)」を意識してみる

これは実際にやってみると、ちょっと感動するくらい効果を感じやすい方法です。

やり方は簡単です。

  1. 穏やかな声で赤ちゃんに話しかける
  2. 途中で一度ピタッと止めて、心の中で3〜4秒数えながら待つ
  3. 多くの赤ちゃんは、そのタイミングで「おー」「あー」や、足バタバタ、にっこりなどで反応してくる
  4. その反応に、「そうなんだねー。今日はいっぱいお話しあるね」など、会話のように返事をしてみる

この「会話のような間」を取るやりとりは、

  • 順番に話すという、会話の基本的なルール
  • 「自分の声やしぐさに、ちゃんと反応が返ってくる」という安心感
  • 「話しかける → 間を置く → 相手が返す」というコミュニケーションの型

を、赤ちゃんが自然に身につけていくことにつながります。

「赤ちゃん いつから喋るのかな」と気になっている時期こそ、このやりとり遊びを楽しんでみてください。

3. 赤ちゃんの声をそのまま真似する

赤ちゃんのクーイングを真似するのは、とてもシンプルで効果の高い方法です。

赤ちゃんが、

  • 「おぉ〜」と言ったら、ママ・パパも「おぉ〜」と同じように返す
  • 「あーぐー」と言ったら、「あーぐー」とそっくり真似してみる
  • ときどき、少しだけ長めに伸ばして「おぉ〜〜〜」とやってみる

すると、多くの赤ちゃんは、

  • 「あれ?」というようにじっとこちらを見つめたり
  • 嬉しそうに笑ったり、手足をバタバタさせたり
  • もう一度同じ声を出そうとがんばってみたり

という反応を見せてくれます。

この遊びには、

  • 「声はキャッチボールみたいなもの」という感覚を赤ちゃんがつかめる
  • 自分が出した音を、少しはっきりした形で耳から聞き直せる
  • 「もっと声を出してみよう」と思うきっかけになる

といったメリットがあります。

大人側は少し照れるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては最高に楽しいコミュニケーションです。

4. 「赤ちゃん向けの話し方(マザリーズ / パレントーズ)」を使う

赤ちゃんの前だと、自然と声が少し高くなったり、「こんにちは〜」と伸ばして話してしまうことはありませんか。

このような赤ちゃん向けの話し方は、心理学や言語発達の分野ではマザリーズや**パレントーズ(親ことば)**と呼ばれていて、単なる「親バカ声」ではなく、ちゃんと意味があります。

特徴としては、

  • 普段よりやや高めの声
  • 「こん・に・ち・は〜」のように、母音をはっきり伸ばす
  • 抑揚を大きくつけるので、メロディーのように聞こえる
  • 短く、わかりやすいフレーズをくり返しがち

日本でも、言語発達の研究で、

  • 赤ちゃんは大人同士のフラットな会話よりも、パレントーズの方を好んでよく聞く
  • 注意を向ける時間が長くなりやすい
  • 母語の音のパターンを覚えやすくなる

といった結果が報告されています。

つまり、この話し方そのものが、

  • 赤ちゃん いつから声を出すか・いつから喋るかという発達の土台
  • クーイングや喃語が出やすい雰囲気づくり
  • ママ・パパとの愛着形成

に役立っているのです。

わざとらしくやる必要はありません。
自然に出てくる「やさしくて、少しオーバーな話し方」を、そのまま大切にしてあげてください。

5. 絵本を読んであげる

「まだ物語なんてわからないのに、絵本って意味あるの?」と思う方も多いのですが、意味はたくさんあります

赤ちゃんにとって「読む」は、

  • 文のリズムを耳で感じること
  • 普段の会話ではあまり出てこないことばや音に触れること
  • ママ・パパの声が、一定のテンポで心地よく続く体験

といった点で、とてもいい刺激になります。

やることはシンプルで大丈夫です。

  • カラフルな絵本や、赤ちゃん向けの布絵本をゆっくり読み聞かせる
  • 自分が読んでいる本や雑誌を、そのまま赤ちゃんに向けてやさしい声で読む
  • 「いない いない ばあ」やリズミカルな絵本など、言葉のくり返しがあるものを選ぶ

赤ちゃんは内容を理解してはいませんが、**日本語の「音楽」**をたっぷり浴びています。

こうした経験が、早い時期の赤ちゃん クーイングを豊かにし、もう少し先の赤ちゃん 喃語 いつからかなという時期の言葉の発達にもつながっていきます。

6. 歌や手遊び歌を一緒に楽しむ

歌うことは、赤ちゃんにとっても大人にとっても、いちばん気軽な「ことば遊び」です。

歌をうたうと、

  • 自然と声にメロディーがつき、抑揚が豊かになる
  • 同じ言葉や音節をくり返すので、耳に残りやすい
  • 赤ちゃんが落ち着きやすくなり、じっと聞くモードに入りやすい

というメリットがあります。

例えば、

  • 自分が子どものころに親しんだ童謡やわらべうた
  • 寝かしつけのときの子守歌
  • 「おむつ替えの歌」「お風呂の歌」など、即興で作った歌
    例: 「いまから〜おふろ〜ちゃぷちゃぷちゃぷ〜」

など、どんな歌でもOKです。

歌や手遊び歌は、

  • リズムのあるくり返しの音
  • 「あ・い・う・え・お」などのはっきりした母音
  • 次に何が来るか予想しやすいパターン

をたくさん含んでいるので、「赤ちゃん 発語 促す 方法」としてとても効果的です。

「音痴だから…」と気にする必要は全くありません。
赤ちゃんにとって、いちばん安心する、世界で一番好きな声は、ママ・パパの声です。


When to be concerned about cooing

クーイングについて心配した方がいい場合

赤ちゃんの声やことばの発達には幅広い個人差があり、「基準通り」でなくてもまったく問題ないことがほとんどです。

それでも、次のような場合には、一度専門家に相談してみると安心です。

特に気に留めておきたいサイン

  • 生後3か月を過ぎても
    • ご機嫌なときの「うー」「あー」といったクーイングがほとんど聞こえない
    • 泣き声以外の声がほぼない
  • 月齢にかかわらず
    • 大きな物音にもあまり反応しない
    • 徐々にでも、音のする方に顔や目を向ける様子があまり見られない
    • 周りの音や声に対して、いつもとても静かで、声をほとんど出さない

赤ちゃん クーイングが少ないからといって、必ずしも大きな問題があるとは限りません。
早産で生まれた、入院期間が長かった、体調面で不安があったなどの場合は、声や喃語が出てくるタイミングが少しゆっくりになることもあります。

それでも、

  • 「あれ、ちょっと気になるな」
  • 「他の月齢の子と比べて、うちの子は静かすぎるかも」

と感じたときには、遠慮なく相談してみてください。

日本では、

  • 地域の保健センター保健師さん
  • 定期の乳幼児健診(1か月健診、3〜4か月健診、6〜7か月健診など)
  • かかりつけの小児科

で、赤ちゃんの聴力や発達について相談することができます。

毎日いちばん長く赤ちゃんと過ごしているのはママ・パパです。
「なんとなく違和感がある」という感覚は、とても大切なサインです。
「考えすぎかな」で終わらせず、気軽に専門家の意見を聞いてみてください。


Your voice matters more than you think

ママ・パパの声は、想像以上に大きな力を持っている

夜中の授乳で眠い目をこすりながらかけるひとこと。
おむつ替えのときの、なんでもないおしゃべり。
ソファで並んでごろんとしながら交わす「ぐー」「あー」のおしゃべりごっこ。

それら全部が、赤ちゃんにとっての言葉の物語のはじまりです。

クーイングは、

  • 赤ちゃんが自分から世界に向けて出す、最初の小さなメッセージ
  • 体と脳が一緒に成長しているしるし
  • これから始まるおしゃべりの、ほんの入り口

ママ・パパが

  • たくさん話しかける
  • 少し間をおいて、赤ちゃんの反応を待つ
  • 赤ちゃんの声を真似してみる
  • パレントーズでやさしく語りかける
  • 絵本を読んだり、歌をうたったりする

それだけで、赤ちゃん クーイングを自然に増やし、赤ちゃん いつから話すか・言葉がどう発達するかという、大切なプロセスをしっかり支えてあげています。

特別な教材も、完璧な話し方もいりません。
必要なのは、あなたの声と、赤ちゃんのそばにいる時間だけ。

小さな「ん〜」「あー」「おー」「ぐー」という音を、どうかゆっくり味わってみてください。
それは、これから続いていく親子の会話の、最初の一歩です。


このコンテンツは情報提供のみを目的としており、医師、小児科医、または他の医療専門家からのアドバイスの代わりとして使用すべきではありません。ご質問やご不明な点がある場合は、医療専門家にご相談ください。
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